ヴィンテージマンション居住者におけるコミュニティ形成の課題

セミナー風景

 

ヴィンテージマンションだけでなく、マンションやアパート、集合住宅において一番気になっているのは、お隣さんはどんな人が住んでいるのだろう?

マンション自体に管理組合が存在しているところもありますが、しかし昔の良き日本に代表されるような近所づきあいが上手くできていると言ったら、難しいかもしれません。

最近では、シェアハウスなど同居者同士顔を突き合わせる時間を増やし、もっと密な繋がりを大事にしていこうという動きもあります。

孤独を感じるという人も少なからずいる中、ヴィンテージマンションにおける居住者同士のコミュニティを上手く形成するにはどうしたらいいのかを考えてみました。

 

★オーナー自身が不在のため物事が決まりにくい管理組合

どのような動機でマンションを購入したかは別にしても、実際住んでいる人たちで形成される管理組合において、新しい決め事をして行く際ネックになるのが、オーナーとのコミュニケーション。

部屋単位を賃貸物件として貸し出している場合、借主では決めることが難しいこともあるためオーナーの判断が必要になることもあります。

しかし、そこに住んでいるわけもなく円滑な情報のやりとりも上手くできていないこともあるため、実際に困ったことが起こることも。

欠席による議決の決定もあり得るとは思いますが、そればかり続いてしまうと距離は益々広がってしまいます。

管理組合で代表者を立てて定期的なコミュニケーションを取る、うまく行かない場合はみんなで協力するという姿勢で関係を強化していきましょう。

 

★ヴィンテージマンション居住者同士の絆を深める方法

2011年に起きた東日本大震災後、特にコミュニティの重要性を大事と考えている人が増えています。大切だとは思っているけれど、中々、距離が縮まらないというジレンマ。

コミュニティを少しずつでも構築する場合、誰が先頭をきって行っていくのか。

新しく入ってきた方からすると、憂鬱になってくる可能性のあるテーマであるため、自らの足で前に進んでいくような仕組みも必要である。

掲示板などで呼びかけたり、ポストに案内状を入れたりと、地道な努力が必要かもしれません。

海外でも近隣住民の絆を深める宴会を行う、隣人祭りのようなものもあり、日本でもそういった文化が根ざしていくことが、将来孤独を感じずに生きていくための方法であると考えられます。

 

★ヴィンテージマンションにおけるコミュニティ形成法

ヴィンテージマンションにおける近隣住民のコミュニティを上手く形成する方法ですが、居住者同士の繋がりを強くするためにも、管理組合の方々が一肌脱ぐ必要があると思います。

もしくは、管理会社の方で居住者に向けたサークル活動や交流活動などを活発的に行っていく必要が考えられます。新しく入ってきた入居者がそのコミュニティに入っていけるような状況を作り出すことが、今後の世の中を考えたときに必要なのでしょう。