現在あるヴィンテージマンションも将来は、法改正の影響でなくなってしまう!?

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平成26年2月28日に閣議決定されたマンションの建替えの円滑化に関する法律の影響で、今現在存在しているヴィンテージマンションも将来、建替えが必要になる場合も出てきます。

長い歴史を積み重ねてきたヴィンテージマンションも耐震という観点からみると、限界に達するのもそう遠くない将来、形が変わってしまうかもしれませんね。

 

★一部法改正の影響で、建替えを余儀なくされるヴィンテージマンション

旧耐震基準により建設されたマンションは、トータルで約106万個あるそうです。

ヴィンテージマンションと呼ばれているマンションの一部もこの中に入っているものもあります。

その中から、実際建替えられたマンションは約4000戸にとどまっており、震災に耐えられないかもしれない建物が数多く存在しているそうです。

ヴィンテージマンションは、管理が行き届いており、修繕や改修によって新耐震基準に耐えられるような建物もありますが、ベースである鉄筋や鉄骨に老朽化は避けられなく、本当に安全なのかどうか疑問は完全には払拭されないでしょう。

法改正では、区分所有者の5分の4以上の賛成でマンション及び敷地の売却を行える決議をかけられるというもの。全員が賛成しなかったとしても、建替え等が行われてしまう可能性が出てきます。

 

★住民の安全を確保するのが使命

十分すぎるほど管理が行き届いており、古いものを大切にしようという考えは賛成できます。しかし、修繕や改修を重ねて必要以上に延命させることは、遠くない将来来る可能性のある首都圏の直下型大地震において耐えられるかどうかわかりません。

いつ来るかわかるような状態になれば備えられることもありますが、今の技術では難しいこともあるため、出来るだけ早い判断も必要かもしれませんね。

 

★この法改正は吉と出るか?

安全性を守るという観点からするのであれば、旧耐震基準で作られた古いマンションは建替えるべきです。しかし、そこに住んでいう住人やヴィンテージマンションの歴史や背景を考えると慎重にならざるを得ないことも重々承知です。

管理組合の中でしっかりと話し合って、将来の安全を住民参加で模索していくことが良いでしょう。一部にオーナー企業の意見が強く、建て替えコストを改修できないために改善が進まないようなマンションもあるそうなので、入居前に管理人や不動産会社に聞いておく事をオススメします。

 

★今後、建替えが増えていくヴィンテージマンション

法改正の影響で、マンションの建替えが、近い将来円滑化する可能性が高いです。

今では、あまりニュースには取り上げられませんが、いざ建替えるという事が確定したならば、そのヴィンテージマンションのファンからの惜しむべき声が聞こえてきそうです。

安全と文化のバランスを取りながらうまく共存していきたいですね。