先人から受け継ぎ、そして後世に残したいヴィンテージマンション。
その魅力は計り知れません。
しかし「美しいバラにはトゲがある」とよく言いますが、やはりヴィンテージマンションにもリスクがあります。
そこでこのページでは、ヴィンテージマンションを購入する際に心得ておきたいリスクについてご紹介しましょう。
人それぞれに価値観は違いますし、住みやすさに対する感じ方も人それぞれです。
メリットとデメリットをしっかりと把握した上で購入の判断をしましょう。
★多彩な魅力があるが、将来的に見ればリスクも
都心の一等地に閑静な佇まいを寄せるヴィンテージマンション。
当時の技術を集めて建てられたどっしりとしたフォルムは、築年数を経たことでその風格を一層増しています。他にも味のある内装、管理体制、コミュニティなどヴィンテージマンションの魅力は数え切れません。
目に見えないながらも長い期間をかけて高められた資産価値は、新築物件にはないもの。
そこに住む人たちのステイタス感がそれを証明してくれます。
資産としての魅力はもちろんですが、住む人あるいは見る人も魅了するヴィンテージマンション。
ですが、もちろんリスクも考えられます。購入の際には将来も見据えないといけないからです。
★一番のリスクは老朽化。建て替えの時期も遠くない
そこで一番のリスク要因と考えられるのが老朽化による建て替えです。
マンションを建て替えるのは一般的に40年前後と言われています。
ヴィンテージマンションと言われるマンションはそれを過ぎているか、まもなく迎えようとしている頃です。
いくら適切なメンテナンスを繰り返してもいずれ寿命が来てしまいます。
高い金額で購入しても5年後に建て替えが必要となることも考えられます。
新たに資産を形成していくにしても住民によって考え方は違い、話し合いがスムーズにいく保証はありません。
法改正により「既存不適格物件」となっていれば、建て替えの際に今と同規模の床面積を確保できないケースもあるのです。
★新築物件に比べ快適性は劣り、リフォームにも要注意
もちろん建て替えばかりではなく、住むこと自体に対するリスクもあります。
ヴィンテージマンションの住みやすさは否定しませんが、快適性はどうでしょうか?
機能性豊かな設備や仕様、エレベーター、階段の高さや角度、間取り、動線などを考えると、新築物件の方が快適性は格段に上です。
今の生活スタイルに合わせて設計されているからです。
「それなら」と快適性を求めてリフォームするのもいいのですが、その結果、価値が下がったという報告もあります。
つまりリフォームにもリスクがあるのです。
しかしながら、こうしたリスクをしっかりと認識した上で、それでもヴィンテージマンションへ住みたいという人が大勢いるのはなぜでしょうか?
それほどヴィンテージマンションは魅力にあふれているのです。